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TESTERA BLOG

担当テストマネージャー M.M.

 「ソフトウェアのテストチームが必要である理由」について、
テストマネージャーである私の考えを述べたいと思います。
 結論から述べると、「開発担当者は開発だけをしたいからである。」
と言うことです。
 ここで言う開発担当者とは、要件定義、基本設計、詳細設計、
コーディングの各担当者を指します。

 殆どの開発担当の方は、ソフトウェアの開発がしたくて、この仕事に
従事しているはずです。
 しかしながら、ソフトウェアには欠陥がつきものです。
その原因は、仕様レベルであったり、実装レベルであったりしますが、
いずれのフェーズの開発担当者も、欠陥と向き合う必要があります。
そして常に新しいものを開発したい人ほど、既存の欠陥と向き合うのが
苦手ではないかと考えています。

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 そこで、「開発担当者が欠陥と真摯に向き合えるよう仕向ける」のが、
テストチームの役割の一つだと思っております。
 また、開発担当者が欠陥と真摯に向き合ってもらう為、テストチームは
開発担当者の心に寄り添うことも大事だと考えています。
何故なら、開発担当者は、欠陥を故意に埋め込んだ訳では無い
からです。

しかし、人によっては多量の欠陥を知らず知らずのうちに埋め込んで
しまい、修正作業でメンタルをやられてしまうのも現実です。
そこで、少しでも修正作業が楽になるよう、様々な工夫をして支援
するのが、テストチームの大切な付加価値だと考えています。

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 私が考える具体的な工夫ポイントは、大きな視点では次の5つです。
1.業務に直結する欠陥はリリース前に見つけ、リリース後の負荷を
   軽減する
2.テストフェーズに入ったら、少しでも早く欠陥を見つける
3.大規模なシステムでは、機能を横断して一斉にテストし、軽微な
   欠陥から重大な欠陥に至るまでバランスよく見つけ、
   開発チーム内メンバーの修正負荷を平準化する
4.欠陥を見つけたら、分かる範囲で仕様が原因なのか、
   実装が原因なのかを調査する
5.欠陥の内容は、修正の必要性も含め具体的に分かりやすく
   開発チームに伝える

 開発チームにとって、頭の痛い存在でありつつも、負担を分かち合い、
応援してくれる存在。
それが理想のテストチームなのだと私は考えます。

10月番外編 厄災は突然に

投稿者: yamamoto, 日付: 2021年10月15日

担当テストマネージャー:E.Y.

先日、関東で起きた大きな地震ありましたが、厄災って突然来るものです。
たとえば・・・

・停電になって電源が落ちた
・HDDが突然壊れてOSが起動できなくなった
・サーバーから突然応答がなくなった

普段からの備えってホンっっっト大事だと思います。

大事なデータはバックアップを取っておくとか、
余裕があればサブマシンを用意しておくとか、
パスワードは定期的に変えるとか、
いざというときの保険はかけておいて損はないと思います。

担当テストマネージャー:E.Y.

ひとくちにテストと言っても、その観点は様々です。
今回はそのなかからユーザビリティテスト(以降、UX評価と記載)
を取り上げたいと思います。

弊社のテストソリューション”TESTERA”ではあまり触れない領域の
テストサービスですが、ユーザーの立場に立ってデザインを評価することは、
大変重要な位置を占めると思っています。

どんなに多彩な機能が盛り込まれていても、
「この機能どうやって使うかわかりづらいなぁ」
と思われてしまったら、製品としてはマイナスイメージです。

そこでUX評価が登場するのですが、その手法は以下のようなものがあります。

・実際にターゲットとなるユーザーにスタートとゴールだけ提示し、
 自由に操作してもらいアンケートをとる
・アイトラッカーを付けて目線を可視化する
などなど…

これらの結果をまとめて、製品の仕様にどう反映するかを検討していきます。
バージョンアップ後、製品もしくは後継製品ではすごく使いやすくなっていたり、
他の人に勧められるようなものになっているかもしれません。

コロナ禍でUX評価メンバーを揃えるのも厳しいかもしれませんが、
よりユーザー視点に近い目線で、デザイン設計を行うことについても
優先度を上げたら良い方向に進むのでは? というお話でした。